インプラント治療の寿命とアフターケアAFTERCARE
インプラントの平均寿命
インプラントはとても優れた治療法ですが、人工物であることに変わりはないので、寿命について考えなければなりません。
一般的な入れ歯治療の寿命は5年、ブリッジは8~9年といわれています。
一方、インプラント治療を受けた人の90%以上は、10年経ってもお口の中に残っていることがわかっています。
つまり、インプラントの平均寿命というのは、少なくとも10年以上はあるといえるのです。
インプラントの寿命を縮める要因
世界には、50年以上インプラントを装着し続けている人がいます。
インプラントというのは、適切なケアを継続すれば、それくらいまで寿命を延ばすことも不可能ではないのです。
そこで知っておいていただきたいのが、以下に挙げる「インプラントの寿命を縮める要因」です。
- 歯周病(インプラント周囲炎)
- 喫煙習慣
- 糖尿病
- 骨粗しょう症
この中でも特に注意すべきなのが歯周病です。
インプラントは、歯冠から歯根まで、すべてが人工物で構成されているので、むし歯になることはありません。
けれども、その周囲に存在している歯周組織は、生体そのものです。
口腔内が不潔になれば、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病を発症し、インプラントを支えきれなくなります。
アフターケアの重要性
インプラント治療後は、適切なケアを実施する必要があります。
歯磨きによるプラークコントロールはもちろんのこと、歯科医院で受ける定期的なメンテナンスも必須です。
メンテナンスでは、インプラントのぐらつきや緩み、口腔粘膜の異常などをチェックします。
レントゲン撮影を行って、顎の骨の状態も診査します。
さらに、インプラントのクリーニングを実施することで、歯垢や歯石が一掃され、インプラント周囲炎のリスクも低減することが可能となります。
そうした「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」を継続することで、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
アフターケアを適切に行えば、インプラントの寿命も10年、20年と延長していくことでしょう。